本当の人道援助を妨げる「人道復興支援」
「国境なき医師団」からニュースレターが届きました。スーダン・ダルフールでの活動への支援を求める内容ですが、気になるメッセージが載っていました。以下、ニュースレターNo.77からの引用です。
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■2004年、国境なき医師団(MSF)は相次いでアフガニスタン及びイラクからの撤退を余儀なくされました。背景には、単なる治安・情勢の悪化ではなく、いわゆる「テロとの戦い」のなかで政治的な意図を持った「人道支援」が軍のプレゼンスのもとに実施されるようになり、人道支援と軍事行動が混同されるようになった事実があります。政治的「人道支援」の台頭により、本来あるべき人道支援の姿が歪められ、混乱を生じ、援助従事者と援助を必要とする人たちの命が危険にさらされる事態となっているのです。
■アフガニスタンとイラクでは、人道支援と軍事行動とが混同視されるようになった結果、中立の立場で活動する民間援助団体までもが攻撃の標的とされ、人道援助の場は事実上奪われ、失われました。(中略)
■人道援助とは独立・中立・公平の原則により定義づけられ、おのずと政治とは分離されるはずのものです。何を持って人道的活動とするか、誰を持って人道援助従事者とするかを明確にすることが、今、人道援助の場において最も必要とされています。援助を受ける国の人たちが、人道援助活動を権力とは無関係であると認識する事は必須なのです。その認識があってはじめて、MSFのような人道援助団体が、危険を負うことなく必要な自由を得て活動することが可能となるのです。(後略)
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先日、日本は自衛隊の「人道復興支援」活動の一年延長を決めました。日本の国民すらかなりの人がアメリカに対する政治的なプレゼンスであろうと認識していると思います。そうであっても、ほんの少しでもイラクの人たちの役に立っているのであれば許せるという気もします。
しかし、こうした政治的「人道支援」が、本当の支援活動を阻害し、結果的にイラクの人たちの本当に必要なものを得る機会を奪っているとしたら... 一刻も早く止めて帰るべきではないでしょうか?
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